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【書評】図書新聞10/29日「臨床現場に活かす哲学的思考」「認知行動療法の哲学」
2022.10.21
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2022.08.24
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2022.08.08
認知行動療法の哲学 (単行本)
ストア派と哲学的治療の系譜
- フォーマット:
- 単行本 電子書籍
著者 | ドナルド・ロバートソン 著 東畑 開人 監訳 藤井 翔太 監訳 小川 修平 訳 木甲斐 智紀 訳 四方 陽裕 訳 船場 美佐子 訳 |
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ジャンル | 臨床心理学 > 認知行動療法・マインドフルネス |
出版年月日 | 2022/07/11 |
ISBN | 9784772419062 |
判型・ページ数 | A5・320ページ |
定価 | 3,960円(税込) |
在庫 | 在庫あり |
霊と呪術から心を解放した近代科学の正嫡・認知行動療法には“知られざる系譜”が存在した……心の正面ドアをノックする「理性のコントロール」か? はたまた心の裏階段から忍び込む「非理性のカタルシス」か? アーロン・ベックとアルバート・エリスが愛したストア派の賢者たち――マルクス・アウレリウス、エピクテトス、セネカ――に導かれ、心の治癒の一大精神史を体感する。
「この本は古代から連綿と続いてきた「理性による治療」の解説書であると同時に、ワークブックとしても使うことができる。千々に乱れる情念を理性でコントロールする。そのために、読者が理性の筋トレとストレッチを行えるようになっている。だから、同じように、読者であるあなたにも「理性に癒される」体験をしてもらえたならば、監訳者としてはそれで十分な気もする(それはおそらく原著者の願いでもある)」(東畑開人「理性に癒される――解題に代えて」より
[装幀・装画=永松大剛]
「初刷分 正誤表」はこちらからダウンロードできます。
https://www.kongoshuppan.co.jp/files/1906-2.pdf
認知行動療法の哲学――ストア派と哲学的治療の系譜:特別付録
ダウンロードはこちらから
https://www.kongoshuppan.co.jp/fils/1906.pdf
[1]この文書は、Donald Robertson, The Philosophy of Cognitive-Behavioural Therapy(CBT): Stoic Philosophy as Rational and Cognitive Psychotherapy, 2nd edition, Routledge, 2020に収められた巻末の付録(Appendix I: An example of Stoic therapeutic regimeとAppendix II: The "View from Above" script)の邦訳版です。
[2]この付録の著作権は原著者に帰属し、公開にあたっては原著者の同意を得ています。利用目的は個人による閲覧に限定され、印刷物としての複写頒布ならびにウェブ上での本文の転載などは固く禁じられています。
▼第1部-哲学と認知行動療法
第1章-認知行動療法の「哲学的起源」
第2章-認知行動療法の起源
第3章-哲学的治療小史
第4章-ストア哲学と心理学
▼第2部-ストア派はどのように治療をしていたか?
第5章-理想的賢者を観想する
第6章-ストア派の〈いま・ここ〉へのマインドフルネス
第7章-自己分析とソクラテス的論駁
第8章-自己暗示・予期瞑想・回顧的瞑想
第9章-災厄の予期(プラエメディタティオー・マロルム)と心的リハーサル
第10章-ストア派と第三世代の認知行動療法
結論-運命は望む者を導く
付録-ストア派セラピーのツールキット――日々の自己改善に向けた養生法
理性に癒される――解題に代えて/東畑開人
監訳者あとがき/藤井翔太