上田勝久著

心的交流の起こる場所
心理療法における行き詰まりと治療機序をめぐって

A5判 240頁 定価(本体3,600円+税) 2018年9月刊



ISBN978-4-7724-1636-8

 著者は本書において,精神分析の最新の研究成果を臨床場面に実践応用するための技術論を展開する。壮大な仮説と検証のプロセスを辿ることにより,あらゆる心理療法に通底する「治療原理」へと接近することを目指した試みである。
 「臨床家であること」とはどのようなことであるのか? 面接過程における「行き詰まり」と「治療機序」をめぐる思索,心理療法が有効にはたらく場とは? 一貫して臨床実践的に思考する姿勢によって,心理臨床家がその力を最大限に発揮するための技法的工夫が多くの事例を通して詳細に述べられている。

おもな目次

序章 精神分析の知との出会い
第一章 心理療法空間を支えるもの
第二章 手渡された抑うつ,罪悪感によるつながり
第三章 鏡のなかの自己
第四章 解釈と交流
第五章 恥をめぐる論考
第六章 心理療法における美的体験の意義
第七章 低頻度設定について
第八章 フロイトの転移論をめぐって
第九章 心理療法が有効にはたらく場

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