村瀬嘉代子著

ジェネラリストとしての心理臨床家
クライエントと大切な事実をどう分かち合うか?

四六判 240頁 定価(本体3,000円+税) 2018年9月刊



ISBN978-4-7724-1637-5

 人の自尊心を大切にしつつも、その生き方にかかわる心理臨床とは、人の内面、時に秘匿性に触れざるを得ないこともある。さらに近年はさまざまな要因が輻輳して生じている困難な心理的問題が多く、生物・心理・社会モデルを基本にしたアプローチが求められる。
 本書は、現実原則に基づいた支援者としての自覚と責任、社会の変容を受けて全体状況と焦点を同時に的確に捉えて支援するための理論や技法の適用の仕方、バランス感覚ある心理支援者の姿勢について解りやすく述べている。
 巻末には【付】として、ついに実現した国家資格としての「公認心理師法の成立の経緯と今後の課題」についての論考を収録した。

おもな目次

はじめに 理論を超える現実:ジェネラリストとしての臨床家
臨床心理学を学ぶとはどういうことか
心理療法の基本と統合的心理療法
心理的援助と生活を支える視点
心理臨床における判断
心理療法と支援
心理アセスメントが治療・支援に役立つために
子どもの心理療法のこれから
聴くという営み
見えること・聞こえること・コミュニケーション
司法・矯正領域において求められる心理職の活動
罪と人に相対する
子どもを育てるという経験
ADHDとよばれる人々に出会うとき
それぞれの生を全うするということ
それぞれその人らしく
ほの見えてくる現実の光と影
それぞれの生を支えあうセンス
臨床と日々の生活を貫くもの
「本当に必要とされる心理職」の条件(対談;熊谷晋一郎)
[付]公認心理師法の成立と今後の課題
あとがきに代えて:個別的に,ほどよいバランス感覚,分かち合うセンス