『臨床心理学』投稿規定

 日々の臨床や研究からさまざまな知見を導き出されておりますが,なかなかそのような知見を世に出す機会も,そのための用意の時間もないことと思われます。本誌が求めているのは,そんな知見です。たとえ,不首尾に終わったものであっても,臨床実践として,あるいは研究として「臨床心理学」の発展に寄与するものであれば,どんな内容でも構いません。
 本誌では,業務に追われ,なかなか筆を取る時間がない皆様のために,電子メールによる投稿も受け付けることにしました。また,特集テーマに沿った研究論文の投稿や編集者への手紙なども随時募集しております。
 雑誌「臨床心理学」は,読者の皆様からのご投稿によって成り立っていく雑誌です。何卒,ふるってご投稿くださるようお願い申し上げます。

査読指針……臨床心理学に限らず,広く心理学の実践的研究の発展に貢献することを目的として査読を実施する。心理学の実践的研究は,実践と研究が直接重なり合って進む「実践を通しての研究」だけでなく,研究が何らかのかたちで実践活動の発展に寄与するという意味で研究が実践に間接的に関連する「実践に関する研究」も含むものとする。したがって,心理学の基礎的な研究であっても,それが実践活動に資するものであれば,実践研究に含むものとする。「原著論文」と「資料」については,実践的研究であっても,あくまでも心理学の学術論文であるので,証拠(エビデンス)に基づき,心理学の方法論にしたがって論を展開していることが前提となる。なお,方法論としては,質的研究と量的研究の方法論のいずれでもよいが,いずれの場合でも,その研究手続きを明示することが必要である。「展望研究」については,テーマとする事柄に関する,幅広い先行研究のレビューに基づいて論を展開していることが前提となる。
  1. 投稿論文は,臨床心理学をはじめとする実践に関わる心理学の研究における独創的で未発表のものに限ります。基礎研究であっても臨床実践に関するものであれば投稿可能です。投稿に資格は問いません。他誌に掲載されたもの,投稿中のもの,あるいは,ホームページなどに収載,および収載予定のものはご遠慮ください。
  2. 論文は「原著論文」「展望研究」「資料」の各欄に掲載されます。「原著論文」「展望研究」は,原則として400字詰原稿用紙で40枚以内。「資料」は,20枚以内でお書き下さい。
    • 原著論文:事例研究を含む質的研究,統計的な量的研究を問わない。ただし,根拠を元にした論文であること。
    • 展望研究:当該分野における提言や研究レビューを含むもの。
    • 資料:新しい知見や提案,貴重な実践の報告など。
  3. 「原著論文」「展望研究」には,日本語(400字)の論文要約を入れてください。また,英語の専門家の校閲を受けた英語の論文要約(180語以内)も必要です。「資料」に論文要約は必要ありません。
  4. 原則として,ワードプロセッサーを使用し,原稿の冒頭に400字詰原稿用紙に換算した枚数を明記し,必ず頁番号をつけてください。
  5. 著者は5人までとし,それ以上の場合,脚注のみの表記になります。
  6. 論文の第1枚目に,論文の種類,表題,著者名,所属,キーワード(5個以内),英文表題,英文著者名,英文所属,英文キーワード,および連絡先を記載してください。
  7. 新かなづかい,常用漢字を用いてください。数字は算用数字を使い,年号は西暦を用いること。
  8. 外国の人名,地名などの固有名詞は,原則として原語を用いてください。
  9. 本文中に文献を引用した場合は,「…(Bion WR, 1948)…」「…(河合, 1998)…」のように記述してください。1)2)のような引用番号は付さないこと。著者が複数のとき,邦文では「〜ほか」,欧文では‘et al’としてください。
  10. 文献は規定枚数に含まれます。アルファベット順に表記してください。4名以上の場合,3名までを書き,邦文では「〜ほか」,欧文では‘et al’としてください。誌名は略称を用いず表記すること。

    • 河合隼雄(2003)臨床心理学ノート.金剛出版.
    • 村瀬嘉代子(1998)母と子の絆を育むもの.In : 霜山徳治監修,鍋田恭孝編:母と子・思春期・家族.金剛出版, pp.40-64.
    • 河合隼雄(2000)事例研究の意義.臨床心理学, 1-1 ; 4-9.
    • Anderson H, Goolishian H (1992) The client is the expert : A not-knowing approach to therapy. In : Mcnamee S, Gergen KJ (Eds.): Therapy as Social Construction. Sage Publication, London, pp.25-39.
    • McLeod J (2000) Qualitative Research in Counselling and Psychotherapy, First Edition. Sage Publications, Beverly Hills.(下山晴彦監訳(2007)臨床実践のための質的研究法入門.金剛出版.)
    • Kohut H (1959) Introspection, empathy, and psychoanalysis. Journal of the American Psychoanalytic Association, 7 ; 459-483.
  11. 図表は,1枚ごとに作成して,挿入箇所を本文に指定してください。
  12. 原稿の採否は,「臨床心理学」編集委員が決定します。また受理後,編集方針により,加筆,削除を求めることがあります。
  13. 図表,写真などでカラー印刷が必要な場合は,著者負担となります。
  14. 印刷組み上がり頁数が10頁を超えるものは,印刷実費を著者に負担していただきます。
  15. 日本語以外で書かれた論文は受けつけません。
  16. 実践的研究を実施する際に,下記の倫理事項を遵守されるよう希望します。
    1. 研究計画上の注意:実践的研究を行おうとする者は,研究対象者が被るかもしれない短期的・長期的なリスクを多面的に考慮し,対象者の心身の状態あるいは臨床実践のプロセスに対して,回復がきわめてむずかしい影響を与えるリスクが高い研究は行ってはならない。
    2. 研究の承認:実践的研究は,事前に,投稿者が所属する機関の研究倫理委員会かそれに代わる責任者に対して研究計画を提示し,その承認を受けることが望ましい。
    3. インフォームド・コンセント:実践的研究を行う場合には,その研究に関係する研究協力者に対し,研究の目的,手続き,リスク,利益,プライバシーの保護などの情報を口頭および書面で呈示し,原則として文書の形で理解と承認を得る。
    4. 幼児や障害者へのインフォームドコンセント:幼児や知的障害・精神障害をもつ者など,研究に関する説明を理解することが困難と予想される者が直接の研究対象者となる場合には,保護者や代理人などを代諾者として十分な説明を施し,その理解と承認を得る。
    5. 多重関係の禁止:実践的研究に携わる者は,研究対象者との間に研究を仲立ちとした関係以外の私的な関係を構築しない。また,原則として,現在自分と利害関係や親密な関係にある者,あるいは過去にそうであった者を研究対象者にはしない。
    6. 研究対象者のプライバシーの尊重:実践研究に携わる者は研究対象者のプライバシーに関して守秘義務を負い,研究の過程で知り得た個人情報は,研究目的以外には使用しない。
    7. 研究結果の公表:研究結果を公表する場合には,研究対象者や周囲の人々のプライバシーに最大限の配慮をする。研究対象者等から否定的な意見が出された場合には,その理由を確認して発表内容を修正したり話し合いで問題を解決するなど,誠実に対応する。研究者は,原則として研究対象者を特定できる個人情報は仮名などを用いて匿名化するなどの工夫を行う。直接の研究対象者が実名の公表を許可ないし要請した場合でも,関係者全体が被る影響を常に考慮して表現を工夫する。
  17. 掲載後,論文のPDFファイルをお送りします。紙媒体の別刷が必要な場合は有料とします。
  18. 掲載論文を電子媒体等に転載する際の二次使用権については当社が保留させていただきます。
  19. 原稿はコピー2部を添えて,金剛出版「臨床心理学」編集部宛(〒112-0005 東京都文京区水道1-5-16)に簡易書留で送付してください。また,電子メール(rinshin@kongoshuppan.co.jp)での投稿も受け付けています。

  20. ご不明な点は編集部までお問い合わせ下さい。