いのちとこころのカウンセリング
体験的フォーカシング法
著者 | E.ヒンターコプフ 著 日笠 摩子 訳 伊藤 義美 訳 |
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ジャンル | 臨床心理学 > クライエント中心療法・フォーカシング |
出版年月日 | 2000/09/01 |
ISBN | 9784772406604 |
判型・ページ数 | A5・197ページ |
定価 | 3,300円(税込) |
在庫 | 在庫あり |
クライエント自身が自分の内なる声やそのプロセスに耳を傾けられるようになるとセラピーが飛躍的に発展することを発見したジェンドリンは,そこへ至る過程をフォーカシングと名づけ,カウンセラーの役割はクライエントのそうした主体性を促すガイドにすぎないとする。そこでは何よりもクライエント自身が楽になり,生きるエネルギーがわいてくることが最優先される。
本書は,自身の自分探しの旅からフォーカシングに出会った著者による,「技法としてのフォーカシング」の具体的実践的方法の指導書である。
フォーカシングを使うことでからだの実感(それ)に向き合ったクライエントがそれとの適切な距離を保つために,治療者はどのように存在すればよいのか。そのための治療者の役割をひたすら追求する本書を読み進むうちに読者は,知らず知らずフォーカシングの基本的な考え方やその進め方を学ぶことができるだろう。
精神的な危機状態にある人,終末期医療や高齢者の心のケアの場など,心の援助の専門家ヘの要請が強まるなかで本書は,治療技法の枠にとらわれずどんな心理療法とも併用可能なフォーカシングの臨床的応用の広がりを感じさせる貴重な一書となっている。
序文――推薦のことば――
はしがき
著者について
謝辞
プロローグ 意味を求めて:私の旅
第1章 魂の健やかさとフォーカシング
第2章 霊的体験を定義する
第3章 フォーカシングを通して霊性を統合する
第4章 フォーカシング的態度
第5章 適度な距離を保つこと
第6章 フォーカシングと内なる批評家
第7章 フォーカシングの6つのステップ
第8章 問いかけ
第9章 霊的プロセスとの取り組み
第10章 内容について特に考慮すべきこと
第11章 心理療法の場面から
第12章 カウンセラーが自分の霊性を探るために
付録A フォーカシングの教示
付録B フォーカシングを学ぶための情報