ナラティヴ・エクスポージャー・セラピー
人生史を語るトラウマ治療
第2章 理論的背景
1節 外傷性ストレス
1.外傷的出来事
2.ストレスとアロスタシス的負荷
3.組織的暴力
4.PTSDの概念
5.成人および子どもの心理社会的問題と併存障害
6.複雑性PTSD
要約 外傷とは何か/組織的暴力とは何か/DSM-ⅣのPTSD診断基準/外傷を受けた人はどのように感じるか/複雑性PTSD
第2節 PTSDと記憶
1.外傷性記憶の性質
2.感覚-知覚的表象
3.文脈的な自伝的記憶
4.記憶の神経生物学的基礎とPTSD
要約 PTSDと記憶/PTSDと脳
3節 感情体験の処理
1.正常な情動処理
2.治療への示唆
3.外傷を語れないこと―社会政治的意味
要約 恐怖構造の情動処理/PTSD治療
4節 NET―理論モデル
1.NETの原理
2.NETの要素
要約 NETの基本原則/NETの要素
第3章 NETの治療法
1節 NETの基本
要約 NETの基本要素
2節 NETの各段階
1.面接の構成
2.初回面接
3.2回目の面接
4.継続面接
5.最終面接
6.治療後の診断面接
7.KIDNET―子どものNET
要約 NET手続きのもっとも重要なルール/子どもとPTSD
3節 治療過程で遭遇する難局―NETを深める
1.回避しようとする患者
2.意識が遠くなる患者―解離とフラッシュバック
3.情報を出し控える患者
4.気がかりや苦痛を訴える患者
5.馴化が起こらないようにみえる
6.治療者の回避
7.記憶と現実
8.治療者-患者関係―NETの規則と一般倫理
要約 要約/治療者のための自己内省
4節 NETの限界
1.一般的限界
2.動機づけの不足
3.薬の処方と薬物
4.罪悪感
補遺
補遺A 説明と同意の書式
補遺B アブドゥール・カディールの人生体験の物語
補遺C vivoとは何者か
解説
文献
索引