現代精神分析基礎講座 第2巻
フロイトの精神分析
著者 | 古賀 靖彦 編集代表 日本精神分析協会 精神分析インスティテュート福岡支部 編 |
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ジャンル | 精神分析 > 精神分析概論 |
シリーズ | 現代精神分析基礎講座 |
出版年月日 | 2022/03/15 |
ISBN | 9784772418645 |
判型・ページ数 | A5・224ページ |
定価 | 4,180円(税込) |
在庫 | 在庫あり |
フロイトは一人で精神分析を創始した。よって,フロイトが精神分析をどのようにして創り上げ,用い,考えたかを学ぶことは,後世の私たちにとって必須のことである。なぜならば,そのような学びのなかで,私たちはフロイトを体験し,対話し,考えることによって,彼の創り上げた精神分析を継承するだけでなく,発展させてもいく可能性に開かれるからである。
本巻では,「フロイトの精神病理学の基礎」,「フロイトの精神分析技法の基本概念」および「フロイトの症例」の三つのカテゴリーの観点から,「フロイトの精神分析」を学ぶ。さらに言えば,「フロイトの精神病理学の基礎」のカテゴリーは,「性愛理論と性差の心理学」,「ナルシシズム論」および「対象喪失論」の三つの講からなる。また,「フロイトの精神分析技法の基本概念」のカテゴリーは,「フロイトの技法論文を読む」,「抵抗・陰性治療反応」および「行動化」の三つの講から構成されている。そして,「フロイトの症例」のカテゴリーでは,「ドラ」,「ハンス少年」,「ねずみ男」および「狼男・シュレーバー」の四つの講義がなされる。(本書「第2巻の紹介」より)
読者は,本巻を一読することによって,創始者フロイトの精神病理学,精神分析技法,および症例を俯瞰することができよう。
第2巻の紹介◎古賀靖彦
第1講 性愛理論と性差の心理学◎妙木浩之
第2講 ナルシシズム論◎松木邦裕
第3講 対象喪失論◎古賀靖彦
第4講 フロイトの技法論文を読む―フロイトの精神分析技法の基本概念◎藤山直樹
第5講 分析技法の基礎概念―抵抗・陰性治療反応◎松木邦裕
第6講 分析技法の基本概念―行動化◎川谷大治
第7講 フロイトの症例―ヒステリー◎西園昌久
第8講 フロイトの症例―ハンス少年◎鈴木智美
第9講 フロイトの症例―ねずみ男◎権成鉉
第10講 フロイトの症例―狼男・シュレーバー◎松木邦裕
第2巻のおわりに◎松木邦裕